傾向と対策
透析患者のうち、①糖尿病腎症が占める割合をおさえておこう！
また、糖尿病性腎症の患者の②食事指導のポイントも合わせておさらいしておこう！
よくわかる解説
糖尿病腎症は糖尿病の合併症。急に尿が出なくなるのではなく、緩やかな経過を経て症状が進行する。そのため、できるだけ早期に発見し、適切な治療をすることが、慢性腎臓病への移行を予防する意味でも重要となる。なお、腎障害が３カ月以上持続すると慢性腎臓病と診断される。
透析導入患者のうち、糖尿病性腎症が原因疾患で透析を受けることになった人は、全透析患者のうち44.1％（2012年末現在）と最も多い割合を占めている。
食事指導のポイント
・腎機能障害は高血圧により悪化するため、塩分は基本的に制限を行い、1日6g未満とすることが必要である。
・蛋白質は過剰に摂取すると腎機能に悪影響を及ぼすため、腎機能に応じて低蛋白食とする必要がある。
