1→
滲出性下痢とは、
炎症などが原因で腸粘膜から分泌液が増加したり、腸の水分吸収量が低下することによって生じる下痢である。
潰瘍性大腸炎や
クローン病に見られる症状である。
2→
分泌性下痢とは、
細菌が産生する毒素やホルモンなどが原因となり腸からの水分分泌量が増えることで生じる下痢である。
感染性腸炎などの際に観察される。
3→脂肪性下痢とは、脂肪の吸収が低下したり高脂肪の食事を摂取することにより生じる消化不良が原因で発生する下痢で、脂肪が含まれた下痢便となるのが特徴である。
慢性膵炎などの際に観察される。
4→浸透性下痢とは、腸内の
浸透圧が上昇し水分の吸収が阻害されて腸管内へ移動することで生じる下痢であり、人工甘味料の過剰摂取や
乳糖不耐症、アルコールの多飲、
下剤の乱用などが原因で起こる。