クローン病(くろーんびょう)

クローン病は、小腸と大腸の粘膜に慢性的に炎症を起こす疾患

傾向と対策

クローン病の①食事療法について出題されたことがあります。②クローン病の特徴も含めて簡潔に覚えておこう。

よくわかる解説

クローン病

クローン病は、腸管の慢性の炎症を引き起こす炎症性腸疾患であり難病指定されている。
クローン病は若年者に多くみられ、腸管に炎症や潰瘍が発生し、腹痛や下痢、血便、体重減少などの症状がみられるが、症状が安定している場合は、食事療法を中心とする。


食事療法

食事療法の基本は高カロリー、低脂肪、低残渣食である。
食物繊維や脂肪分は腸管に刺激を与えるので控える必要がある。
炭水化物は、腸管への負担が少ないため摂取しすぎなければよい。
腸管の炎症によりタンパク質の漏出が発生するので蛋白質を摂取する必要がある。


潰瘍性大腸炎との違い

両方とも国の定める指定難病で、炎症性腸疾患の特徴である、滲出性下痢炎症部から滲出液が出る)を生じることは同じである。

クローン病の特徴は10~20代の若年者に多く見られ、男女比は2:1で男性の方がかかりやすい病気。

潰瘍性大腸炎は大腸に限局して炎症が起き、大腸がんに移行しやすい。
一方、クローン病は消化管のどの位置にも炎症を起こす可能性があるが、悪性化の頻度は低い。

クローン病は、腸壁全層に渡り炎症が及ぶため、腸管と膀胱との間に瘻孔を形成しやすいという特徴もある。
「クローン病 潰瘍性大腸炎 違い」をGoogle画像検索

アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利