次の文を読み〔問題109〕、〔問題110〕、〔問題111〕の問いに答えよ。
Aちゃん(6歳、女児)は、重症の新生児仮死で出生した。
誤嚥性肺炎で入退院を繰り返しているため、今回の
入院で
経鼻経管栄養法を導入し、退院後は週1回の
訪問看護を利用することになった。現在は四肢と体幹の著しい運動障害があり、姿勢保持が困難で、移動および
移乗は
全介助である。声かけに笑顔はみられるが、指示に応じることはできない。
〔問題110〕
訪問看護師は、Aちゃんの
誤嚥性肺炎を予防するケアの方法を母親に指導することにした。母親が行うAちゃんへのケアとして適切なのはどれか。
1→
腹式呼吸により
嚥下機能の向上や
誤嚥時の喀出に役立つが、Aちゃんは指示に応じることはできない状態であり適切ではない。
2→
咳嗽により
誤嚥時の喀出に役立つが、Aちゃんは指示に応じることはできない状態であり適切ではない。
3→
胸郭可動域訓練は呼吸筋の柔軟性を促し、
胸郭の
可動域を改善させることで呼吸活動を高める他動運動であり、Aちゃんの母親に対する指導として適切である。
4→Aちゃんは指示に応じることはできない状態であり適切ではない。