次の文を読み〔問題94〕、〔問題95〕、〔問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(79歳、女性)。自宅の玄関で転倒し、救急外来で第12胸椎の
圧迫骨折と診断され、安静目的で
入院した。既往歴:5年前に
大腿骨骨折。現病歴:2年前に
Alzheimer病を発症。記憶障害があるが、失認、観念運動失行および
失語はなし。生活歴:要介護1。同じ敷地内に住む長男夫婦は仕事をしている。
ADLは自立。
〔問題94〕
入院当日、Aさんは看護師に「ここはどこですか」と同じ質問を繰り返している。このときの看護で最も適切なのはどれか。
1→安静が必要な状態ではあるが、
見当識障害があるだけで体幹を抑制することは適切な対応ではない。
2→長男夫婦は仕事をしており、家族の負担が大きくなるため適切な対応ではない。
3→今のところ、危険な行動は見られずまた静かで落ち着いた環境が必要なため、ナースステーションにベッドを移動するのは不適切である。
4→
認知症に伴った記憶障害や
見当識障害が出現している状態であり、安静が必要なため繰り返し現状を説明することが重要である。