次の文を読み〔問題100〕、〔問題101〕、〔問題102〕の問いに答えよ。
Aさん(81歳、女性)は、6年前に
レビー小体型認知症と診断された。Aさんは雨の中を1人で外出して自宅に戻れなくなり、同居している娘に発見された。その夜、娘が話しかけたときのAさんの反応が鈍くなったため、かかりつけの病院を受診し、
細菌性
肺炎と診断され
入院した。呼吸器疾患の既往はない。
〔問題100〕
入院時にみられる所見はどれか。
1→樽状
胸郭は、肺内に空気が溜まって肺が過膨張し、
胸郭が樽状に膨張した状態である。
慢性閉塞性肺疾患・
COPDの症状であり、Aさんの症状には該当しない。
2→呼気の延長は、
COPD、
気管支ぜんそくなどの
慢性閉塞性肺疾患でみられる。1秒率が低下する病態によって息を吐き出すことが困難なことでみられる所見であり、Aさんの症状には該当しない。
3→粗い
断続性副雑音は、
気道での分泌物が貯留しているときに、それが空気とぶつかって「プツプツ」と
水泡音が聞こえる聴診所見である。
細菌性
肺炎の症状であるため適切である。
4→高調性
連続性副雑音は
気管支喘息など、細い
気管支が狭窄しているときに、そこを空気が通過すると「ヒューヒュー」と笛音が聞こえる聴診所見である。Aさんの症状には該当しない。