乳児の
髄膜炎などを抑制するため、平成25年(2013年)に定期接種に導入されたのはどれか。
1→
日本脳炎ワクチンは、定期接種ワクチンであり、
日本脳炎を予防するために導入されている。
日本脳炎はコガタアカイエカを媒介して感染する。潜伏期は7~10日で、発熱や頭痛・嘔吐によって発症し、
髄膜刺激症状などを呈する。定期
予防接種(A類)の
日本脳炎不活化ワクチンによって予防できる。
2→
ロタウイルス感染症を予防する
ロタウイルスワクチンは、令和2年(2020)10月1日から、任意
予防接種から定期
予防接種に変更されました。
ロタウイルス感染症は、冬期の乳幼児急性下痢症の主な原因である。
経口感染で感染力が強いため、学校や施設などで集団感染を引き起こす。
3→
インフルエンザワクチンは、小児期は任意接種ワクチンで、季節性の
インフルエンザを予防する。ただし、65歳以上の者、60歳以上65歳未満で心臓、腎臓、呼吸器の機能、又は
ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に障害のある者は定期接種の対象となる。
4→麻しん風しんワクチン(MRワクチン)は、定期接種ワクチンで、麻しん風しんを予防する。麻しん、風しんの予防のために1歳から受けることができる定期接種(A類)に含まれている。
5→
Hibワクチン(
インフルエンザ菌b型)は定期接種ワクチンであり、乳児の
髄膜炎を予防するために導入されている。
細菌性
髄膜炎の60%を占めており、年間1,000人程の罹患者がいる。そのうち2~5%が死亡していたため、日本では諸外国に比べて取り組みが遅れたが、2013年(平成25年)から定期接種(A類)となり、生後2か月になったら早期に接種するよう推奨されている。