Aさん(42歳、女性)は、2週前から腰痛と
坐骨神経痛とを発症し整形外科で処方された鎮痛薬を内服している。
帯下が増えて臭いもあるため婦人科を受診し、
子宮頸癌と診断された。進行期を決めるためにAさんに行われる検査で適切なのはどれか。2つ選べ。
1→ヒトパピローマ
ウイルスは
子宮頸癌の原因となる
ウイルスである。ヒトパピローマ
ウイルス検査の目的は原因検索であり、進行期を決めるための検査として、適切ではない。
2→
小腸内視鏡検査は、直接
小腸を観察して病変を見つけたり、治療できる検査である。
子宮頸癌の進行期を決める検査としては適切ではない。
3→腎孟尿管造影は、造影剤を
静脈内に注入することにより尿管の圧迫や閉塞をX線検査で確認することができる。尿管は増大した
子宮頸癌あるいは
リンパ節により圧迫されることがあり、
子宮頸癌の進行期を判断することができる。
4→
脊髄造影は、
脊髄や
脊柱管、椎間板などの検査である。
子宮頸癌の進行期を決める検査としては適切ではない。
5→腰痛と
坐骨神経痛の訴えがあり、癌が骨盤壁まで
浸潤している可能性がある。CTや
MRIで癌の広がりや、深達度、
リンパ節転移も調べることができる。