1→
皮内注射は表皮と真皮の間に薬液を注入する方法である。
刺入角度は皮膚と平行(0度)で
ツベルクリン反応や即時型
アレルギーの診断の際に用いられ、通常26〜27Gの
注射針を使用する。
注射部位は前腕内側で、注射後はマッサージをせず自然に吸収させる。
2→
皮下注射は薬液を真皮と筋肉の間にある
皮下組織に注入する方法をいう。
刺入角度は10~30度で通常22〜25Gの
注射針を使用する。
インスリン注射や
予防接種などに用いられる。
注射部位は肩峰と上腕後面肘頭を結ぶ線上の下方1/3点である。薬液の吸収を維持したい場合はマッサージは避ける。
3→
筋肉内注射は
皮下組織の下にある筋肉層に薬液を注入する方法である。通常21〜23Gの
注射針を使用して45〜90度の角度で刺入する。
注射部位は中殿筋と三角筋がある。中殿筋は上前腸骨棘と上後腸骨棘を結ぶ線の外側1/3であるクラーク点や腸骨稜最後部と臀溝の中心を結ぶ線と臀裂と臀部側縁の中心を結ぶ線で臀部を4等分し、その中心点から45度に線を伸ばして中心点と腸骨稜を結ぶ線を3等分した外側1/3の四分三分法がある。三角筋は肩峰から三横指下の部位に注射する。