1→廃用とは、長期間身体の活動がない場合に筋肉などの機能が低下することをさす。医療・介護において廃用で生じる状態として、
廃用症候群がある。
廃用症候群とは、身体を動かせない状況が生じ、筋骨格系や呼吸・
循環器系、精神神経系等の機能が低下し、日常生活自立度(
ADL)が低下した状態をいう。
廃用症候群の原因として、疾患により身体を動かす事が出来ない状態が続く内的要因と自力で身体を動かす事は出来るが、治療等に置いて安静等が指示されて動かす事が出来ない状況の外的要因がある。
2→発汗は、
高体温に生じる生体反応の一つである。
高体温時は、発汗や血管拡張が生じ、身体の熱を放熱をし、体温を下げる
体温調節機能が働く。
発熱時のケアとして、クーリングを行うが、身体の太い血管を冷やす事で効果が高まる。(
腋窩動脈、鼠径動脈等)
3→生体が
低体温になると、ふるえ(シバリング)による熱産生、皮膚末梢血管の収縮、
立毛筋収縮等による体温の保持が生じ、体温上昇を促す体温調整機能が働く。
4→乳酸とは、身体において嫌気性代謝(酸素を消費しないエネルギー代謝)で糖(
グルコース)が代謝される際に産生される物質である。
乳酸は、酸素の供給量が需要量より低下すると上昇する為、敗血症
ショックや
低酸素血症、
貧血等の場合に上昇する。その為、乳酸の上昇は治療での指標としても利用される。また、生理的な反応として強度の高い身体運動などによっても産生され、蓄積される。体温上昇には関わりはない。