第103回国家試験 午後86
潰瘍性大腸炎と比べた
クローン病(Crohn)の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 1・2
1→
クローン病は、原因不明の慢性非特異性
肉芽腫性の
炎症で長期経過例を見ると、
悪性腫瘍の問題は稀で、
潰瘍性大腸炎は、7~8年で大腸
がんを発症することが多く、
クローン病に比べて悪性化の頻度は高いと言える。
2→
クローン病は腸壁全層に渡り
炎症が及ぶため、腸管と
膀胱との間に
瘻孔を形成しやすい。
3→
クローン病では、腹痛や下痢は見られるが、粘
血便は見られない。
4→
クローン病は、口から肛門まで広域で
炎症が起こり得る疾患である。大腸に限局しているのは、
潰瘍性大腸炎である。
5→
クローン病はおもに若年層によく見られる疾患である。