Aさん(38歳、会社員、女性)は夫と2人暮らし。通勤中に突然の頭痛を訴えて倒れ、救急搬送された。
入院後に行った頭部
CT検査および頭部
MRI検査で、脳
腫瘍と診断された。Aさんは脳
腫瘍摘出のために開頭術を受けた。───
放射線療法と
化学療法が開始されて10日が経過した。Aさんはガーデニングの趣味があり、庭が気になるため週末の外泊を希望し、主治医から許可が出た。
外泊にあたりAさんへの説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
1→できるだけぬるめのお湯にして下さい。また、皮膚をこすって治療範囲のマークが消えないように注意して下さい。
2→食べ合わせや免疫力低下してるため生ものは避けるべきとされることが多い。
3→感染しやすい時期に作業をする場合は担当医に確認しましょう。怪我防止のため、ゴム手袋を着用し、作業後はよく手を洗いましょう。
4→抗
がん剤だけでなく、一緒に使っている薬も肺に悪い 影響を与える可能性があります。
そのことを説明して、気づいたら医師あるいは
薬剤師に連絡して指示を仰ぐことが適切と考える。
5→抗
がん剤治療後の妊娠は、通常6カ月程度の期間をあければ胎児への薬剤の影醤を心配する必要はないといわれています。しかし女性の場合、妊娠には
卵巣機能が回復していることが前提で、治療時の年齢がその後の妊娠にも影醤します。治療終了後6カ月経過したのち妊娠を希望される場合は、まず
基礎体温を測定し婦人科を受診されることをおすすめします。
なお、男性では、抗
がん剤の精液移行を考慮して、性交渉時のコンドー ム使用が望ましいと思われます。精子形成のサイクル上、治療終了後6カ月は避妊することが適切と考える。