1→クローン病は、原因不明の慢性非特異性肉芽腫性の炎症で長期経過例を見ると、悪性腫瘍の問題は稀で、潰瘍性大腸炎は、7~8年で大腸がんを発症することが多く、クローン病に比べて悪性化の頻度は高いと言える。
2→クローン病は腸壁全層に渡り炎症が及ぶため、腸管と膀胱との間に瘻孔を形成しやすい。
3→クローン病では、腹痛や下痢は見られるが、粘血便は見られない。
4→クローン病は、口から肛門まで広域で炎症が起こり得る疾患である。大腸に限局しているのは、潰瘍性大腸炎である。
5→クローン病はおもに若年層によく見られる疾患である。