β遮断薬(べーたしゃだんやく)

β遮断薬とは、主に交感神経系におけるβ受容体の働きを阻害する薬剤のこと。特にβ受容体を持つ心臓や気管支において徐脈や呼吸障害に作用する。

傾向と対策

β受容体を持つ①器官と、それらが②刺激・または抑制されたときに起こる身体の反応を、もう一度復習しておこう!

よくわかる解説

β遮断薬とは、主に交感神経系におけるβ受容体の働きを阻害する薬剤のことである。特にβ受容体をもつ心臓や気管支では交感神経系の働きが阻害されるので、心臓では心拍数や心拍出を抑え心臓を休める働き(徐脈低血圧)を、気管支では収縮作用(呼吸障害)を起こす。
左心室の収縮力を弱めて心拍出量を減少させ、血圧を低下させる。

最近では、それらが更に心臓や気管支にのみ特異的に作用する薬剤も開発されているので、頻繁にそれらの症状が副作用として出現するリスクは軽減されている。

ちなみに、β遮断薬には気管支収縮作用があるため、喘息は悪化する。
喘息発作が起こった時の第一選択薬は、吸入β2刺激薬で、短時間で気管支拡張作用が発現するため、吸入で使用することで即効性が期待できる。

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