傾向と対策
悪性新生物は人口動態統計における死因でよく出題されている。年齢や部位ごとの順位も把握しておこう!
よくわかる解説
悪性新生物は、細胞が何らかの原因で変異して増殖を続け、周囲の正常な組織を破壊する
腫瘍である。
癌や肉腫、
白血病、
骨髄異形成症候群、
リンパ腫などがこれにあたる(
悪性腫瘍=
がんでは無い)。
我が国の平成30年における死因順位の第1位は悪性新生物である。第2位の心疾患を大きく引き離して増加し続けている。
日本における平成27年(2015年)の5~9歳の子どもの死因で最も多いのも悪性新生物と不慮の事故である(その年によって変わるが主にこの2つ)。
なお、1~4歳の死因では第3位が悪性新生物である(1位は先天奇形、変形及び染色体異常)。
平成 30年(2018年)の部位別にみた悪性新生物の死亡数で、男性において最も多い部位は肺(および気管、気管支)。2位は胃。
なお、女性においては、1位が大腸で、2位が肺となっている。