胸管(きょうかん)

胸管とは、リンパ管の本管で、左上半身と下半身のリンパを集める。

傾向と対策

胸管も含めた①リンパ管の流れをもう一度おさらいしておこう!
また、胸管が輸送する②栄養素についても確認しておこう!

よくわかる解説

リンパ

リンパ系は静脈で回収しきれない組織液やリンパ球や腸で吸収した脂質などをリンパ液として集める役割を担い、その大部分は左右の鎖骨下静脈・内頸静脈で合流し、体循環に戻している。


リンパ管

リンパ管は全身の組織からリンパ液を排出、運送する役割を担っています。
リンパ管は全身に分布していて、毛細血管よりは太いものの、静脈よりも細い管となっています。リンパ管には、静脈のような逆流防止弁が備わっており、リンパ液が逆流しないようになっています。


リンパ管の流れ

胸管とは人体最大のリンパ管で、胸管鎖骨下静脈に接続し、リンパ液を血液中に戻します。
1)
下半身と左上半身のリンパ液は胸管に集められ、左静脈角に注ぎます。
2)
右上半身のリンパ液は右リンパ本幹に集められ、右静脈角に注ぎます。


栄養素

胸管は主に脂肪成分(カイロミクロン)を輸送する。脂質小腸粘膜の毛細リンパ管に吸収され、胸管を通って最終的に静脈に輸送される。
カイロミクロンとは、小腸で吸収された脂肪成分で胸管を通り血中へ分泌され、最終的に肝臓で吸収される。

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