次の文を読み〔午前問題109〕、〔午前問題110〕、〔午前問題111〕の問いに答えよ。
4歳の男児。5日前から
咳嗽と鼻汁とが出現し、食事摂取量が減っていた。本日、起床時から機嫌が悪く38.9℃の発熱がみられた。水分を与えようとしたところ突然全身がガクガクする
けいれんを起こしたため、救急搬入された。
〔午前問題109〕
髄膜炎が疑われた。男児にみられる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
1→
乳児期の
髄膜炎においては
大泉門の膨隆が観察されるが、児は4歳であるため
大泉門は既に閉じており、膨隆が見られることはない。
2→頸部の硬直は
髄膜刺激症状のひとつであり、
髄膜炎において観察される症状である。
3→
髄膜炎で
眼瞼下垂は観察されない。
眼瞼下垂は
顔面神経麻痺や
重症筋無力症などでみられる症状である。
4→
髄膜炎では高熱や
痙攣に伴い、嘔吐をきたすことがある。
その他にも
意識障害や頸部硬直、プルジンスキー徴候、ケルニッヒ徴候などが出現する。