Aさん(56歳、女性、主婦)は、食後に冷汗を伴う腹痛があり外来を受診した。腹
超音波検査の結果、
胆石を診断され、
腹腔鏡下胆嚢摘出術の目的で
入院した。
看護師は手術オリエンテーションで、術後の
入院期間は2日と説明した。Aさんは、同じ手術を受けた妹が合併症で3週間以上食事もできなかったので、自分も同じ合併症を発症するかもしれないと心配そうに話した。
A さんの妹が発症した合併症はどれか。
1→
肺炎になることもありますが、お腹の手術後に何週間も食事ができない理由にはなりません。
2→
胆汁瘻とは、
胆汁(脂肪を消化する液)がお腹の中にもれてしまうことです。
炎症や感染が起きるので、しばらく食事をやめて点滴や管で治療する必要があります。
3→手術のときに使うガスが皮膚の下にたまってしまうことはありますが、数日で自然に治り、長い
入院にはなりません。
4→足の血管に血のかたまり(
血栓)ができることはありますが、これは食事ができなくなることとは関係しません。