次の文を読み112〜114の問いに答えよ。
Aさん(65歳、女性、
要支援1)は1人暮らし。
慢性心不全で定期的に外来受診していた。下肢の
浮腫と息切れを自覚し、心不全の増悪があると診断されて
入院となった。
入院治療によって、両下肢に軽度の
浮腫はあるが歩行による息切れは消失し、退院することになった。Aさんは退院後の生活について「近くのスーパーに歩いて買い物に行くのが楽しみですが、息切れが心配です。何に気をつけたらよいですか」と病棟看護師に話した。
問題112
買い物についてAさんに助言する内容で最も適切なのはどれか。
1→Aさんは買い物を楽しみにしていることから、宅配サービスを利用するよりも息切れ時の対処方法を助言するべきである。
2→車椅子を利用すると、残存能力が失われることになるため、不適切である。
3→荷物を両手に分散して持ったとしても息切れに対する効果は少ないと考えられる。
4→
心不全の患者は、心機能低下によって
心拍出量が減少する。また、労作時は酸素消費量が増加するため、息切れを起こしやすい。よって、息切れを感じたときは座って休むことで心臓への負荷を軽減させることが大切になる。