胎生期から小児期の
血清免疫グロブリン濃度の年齢による変動を図に示す。①が示しているのはどれか。
1→
IgAは出生後母親の母乳から新生児へと移行する。
また、児が自分自身でも生産するため、徐々に濃度が上昇していく。
①は出生後から徐々に上昇しており、
IgAのグラフであると考えられる。
2→
IgDは
血中濃度が非常に低い
免疫グロブリンであり、その機能もはっきりとは解明されていないため不適切である。
3→
IgGは
免疫グロブリンの中でも唯一胎盤を通過することが可能である。
そのため、胎生期に母親由来のものが移行し、出生後は自分でも生産を開始する。
生後3~4ヶ月で
血中濃度は最低となるが、その後徐々に上昇し、10歳で成人と同等のレベルに達する。
4→
IgMは出生後すぐに生産が始まり、1歳頃にかけて急上昇する。
免疫グロブリンの中では最も早くにピークを迎える。