Aさん(66歳、男性)は、
Lewy〈レビー〉小体型認知症であるが、
日常生活動作〈
ADL〉は自立している。
介護老人保健施設の短期入所〈
ショートステイ〉を初めて利用することとなった。施設の看護師は、同居している家族から「以前、
入院したときに、ご飯にかかっているゴマを虫だと言って騒いだことがあったが、自宅ではそのような様子はみられない」と聞いた。入所当日の夜間の対応で適切なのはどれか。
1→
レビー小体型認知症では、実際にはないものが見える
幻視や錯視が特徴的な症状である。
本人には実際にその光景が見えているため、虫はいないと説明しても理解は不可能であるため、対応として不適切である。
2→部屋の証明を点灯したままにすると
睡眠障害を招きやすくなるため適切ではない。
3→
レビー小体型認知症における特徴的な症状は、Aさんの錯視のようにゴマが虫に見えてしまうことなどであるため、錯視や
幻視を誘発するような細かい模様のある物は片付けておくのがよい。
4→窓のカーテンを開けたままにしておくと、窓ガラスに映った影などが
幻視につながる可能性があるため、締めておくのがよい。