1→
輸血の際の溶血反応は即時型と遅延型に分類される。
ABO不適合などの即時型の急性溶血性副作用は通常24時間以内に発症し、遅延型でも
輸血後3日程度で発症するため適切ではない。
2→末梢血管収縮反応は、
高血圧に関連して観察されることが多い。
輸血による
高血圧の原因は、感染症や循環過剰負荷などが考えられるが、これらは急性期に多いとされる。
3→
アナフィラキシー反応は
輸血後早期に発症する即時型副作用である。
アナフィラキシー反応が出現すると血管は拡張し、
血圧低下をきたすため、即時に投与を中止し処置を行う必要がある。
4→
輸血後移植片対宿病は、
輸血製剤の中にある供血者の
リンパ球が患者の細胞を攻撃することで発症する。
その症状は
輸血後数日から数週間経過してから発熱や
肝障害などで発現し、有効な治療法が存在しないため多臓器不全により致死的経過となりやすい。