次の文を読み〔問題112〕〔問題113〕〔問題114〕の問いに答えよ。
Aさん(23歳、女性)は、大学を卒業後、インテリア会社に事務職として就職した。入社後に「ユニフォームが似合うようになりたい」とダイエットを始め、次第にやせが目立つようになった。母親がAさんに食事を作っても「太るのが怖い」と言って食べず、体重は2週間で5kg減少した。心配した母親とともに精神科外来を受診し、
摂食障害と診断され、開放病棟へ
入院した。
入院時、身長160cm、体重37kgであった。
〔問題112〕
入院から1週間の期間に観察すべき項目はどれか。2つ選べ。
1→
摂食障害は低蛋白症による
浮腫が発現しやすいため、観察が必要である。
2→
摂食障害では過食、拒食の両極端な症状を呈する場合もあるため、過食や自己誘発嘔吐があるかどうかの観察も重要である。
3→
摂食障害では、体重が増えるという心理的な不安から過活動状態になることが多い。
活動量の低下よりも過活動に注意するべきである。
4→
摂食障害は心理的な要因に基づく食行動の障害であり、
嚥下障害は関係がない。
5→
振戦せん妄はアルコール
依存症患者の離脱症状として観察される。
Aさんは
摂食障害なので
振戦せん妄は観察項目ではない。