次の文を読み〔問題94〕〔問題95〕〔問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(25歳、男性)は、オートバイの単独事故による交通外傷で救急病院に
入院した。外傷部位は左上下肢で、左
脛骨骨折に対しては長下肢
ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で、
再接着術が行われた。
〔問題94〕
入院後3日、左足趾のしびれと足背の疼痛を訴えた。看護師の観察で適切なのはどれか。2つ選べ。
1→左
脛骨骨折のため大腿部から足背にかけての範囲を長下肢ギプスにて固定している。
その影響で排骨神経障害を起こしていると考えられるため、
膝窩動脈の触知は適切ではない。
2→Aさんは足背の疼痛を訴えているため、循環障害の有無を確認する必要がある。
足背の皮膚色を確認するのは適切である。
3→排骨神経障害による麻痺の症状がないかを確認するために、足趾の屈伸運動が可能であるかを確認するのは適切である。
4→
フォルクマン拘縮は前腕や肘関節周囲の骨折で生じ、阻血性拘縮や神経障害をきたす後遺症をさす。
Aさんの病態とは関連がない。
5→
浮腫は足背部分で確認が可能であるため、カットをする必要はなく、また他に優先すべき観察項目がある。