傾向と対策
ギプス固定を実施した患者の観察のポイントと、患者に対する指導のポイントをおさえておこう!
よくわかる解説
ギプス固定は骨折や靱帯損傷など患部を固定して保護したり安静にするために行われる。ギプス固定中は合併症の早期発見が重要となる。ギプス固定による運動制限や患肢の状態悪化防止に注意が必要である。
観察のポイント
ギプス内の状態は見れないので、4P(痛み 、知覚異常、麻痺、脈拍消失)の症状や、末端の皮膚色や冷感・浮腫、知覚・運動などを観察し、異常があれば末梢の循環不全や神経の圧迫などが考えられるため、必ず受診するよう指導する。
指導のポイント
ギプス固定中の日常生活指導として、ギプスを濡らさないように保護をすればシャワー浴は可能である。また、ギプス部分より末梢部指の運動や等尺性運動(循環障害や神経麻痺の予防の為)は、ギプス固定を行った直後でも廃用症侯群を予防する為に実施することが推奨される。