次の文を読み〔午前問題94〕、〔午前問題95〕、〔午前問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(56歳、女性、主婦)は、
胆石症と診断され、
腹腔鏡下胆嚢摘出術予定で
入院した。Aさんは身長152cm、体重70kgである。Aさんは、数年前に
脂質異常症を指摘されたが、治療は受けていない。Aさんにその他の特記すべき既往歴はない。
〔午前問題95〕
Aさんは、全身麻酔下で気腹法による
腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた。手術中にAさんに最も生じやすいのはどれか。
1→比較的短時間での手術時間で済むため、
褥瘡発生は考えにくい。
2→全身麻酔下で手術を行うと、
低体温になりやすい。
3→全身麻酔下での手術、気腹法を用いていることから、
無気肺のリスクがあるといえる。
4→
術後合併症では
深部静脈血栓症からの肺
塞栓や
脳梗塞も考えられる。
しかし、今回は術中の合併症を問うており、術中は胆管損傷や
無気肺が生じやすい。