無気肺(むきはい)

無気肺は、肺に十分な空気が入らず肺がつぶれている状態であり、特に全身麻酔下の手術後に頻度の高い術後合併症である。

傾向と対策

無気肺の①病態②原因をおさえておこう!③術後の管理などの問題に関連して出題されることも多い!

よくわかる解説

無気肺とは、気管支の閉塞などにより、肺の末梢まで空気が入らないために肺の含気量が減少し、肺容量が減少した状態を指す、頻度の高い術後合併症であり、特に開胸手術後によくみられる。
術後疼痛や麻酔薬や鎮痛薬の影響で換気が不十分な場合や、喀痰喀出が困難で気道が分泌物によって閉塞された場合にも生じやすい。
気道の閉塞、肺の直接圧迫、肺胞の表面活性低下などによって痰の喀出が困難な状態などが生じると無気肺を起こすこともある。
患者を側臥位にする場合は、痰が排出されやすくなるよう、無気肺側を上にする。(左無気肺の場合、無気肺側を上にする右側臥位の方が痰が排出されやすい)

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