Aさん(43歳、女性)は、
吐血のため救急搬送され、
食道静脈瘤破裂に対して緊急止血術が行われた。
腹水は少量認められるが、経過は良好で近日中に退院を予定している。Aさんは5年前に
肝硬変と診断されている。Aさんへの食事指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1→
肝硬変の非代償期にあり、高蛋白食は
肝性脳症のリスクを高める。低蛋白食を指導するべきである。
2→
腹水を認めており、塩分は
腹水の悪化要因となる。塩分制限を指導すべきである。
3→便秘は、停滞した便からアンモニアが発生し、
肝性脳症のリスクを高める。アンモニアの
再吸収を阻害するためにも便秘の予防が重要であり、食物繊維の摂取は積極的に行うよう指導する。
4→
食道静脈瘤の術後であり、固い食べ物が通過することで再出血の恐れがある。固い食べ物は避けるべきである。
5→辛い香辛料を用いた食事は、
食道静脈瘤の術後創や
食道自体に刺激となり、適していない。控えるべきである。