右
乳癌のために胸筋温存乳房切除術と腋窩
リンパ節郭清術とを受けた患者。呼吸循環機能は安定しており、右腋窩部と乳房皮下とに
ドレーンが挿入されている。術後1日の看護で適切なのはどれか。
1→腋窩
リンパ節郭清術後、
リンパの流れが遮断され患側上肢の
浮腫を生じやすい。
右
側臥位をとり患側を下にすると、上肢の
リンパ浮腫や
ドレーンの閉塞などを起こすので、
セミファウラー位とする。
患側上肢を心臓より高い位置に保持するために枕を用いる等、
体位の工夫が必要である。
2→術後早期からの患側上肢のリハビリテーションは、
浮腫の原因である
リンパ浮腫の予防につながる。肘関節の運動から始めることは適切である。
3→上肢のマッサージは
リンパ浮腫の予防になる。
リンパの流れに沿って末梢から中枢に向かってマッサージを行う。
4→術後早期から開始されるリハビリテーションは、肘関節から始め徐々に運動範囲を拡大させていく。10日間の運動制限は必要ない。
無理に運動すると、痛みや
可動域制限、
リンパ浮腫の原因となることもあるため、回復状況に合わせて行う。