次の文を読み〔午前問題97〕、〔午前問題98〕、〔午前問題99〕の問いに答えよ。
Aさん(52歳、男性)、自営業。既往歴に特記すべきことはない。屋根を補修するために、はしごを登っていたところ、足を滑らせて転落し、頭部を打撲した。救急車で病院に搬送され、
頭部CTで、右
前頭葉と
側頭葉の脳挫傷と右
側頭葉の
脳内血腫を認めた。
〔午前問題99〕
このときのAさんへの看護で適切なのはどれか。
1→後頭部を氷枕で冷やしても、効果は得られにくく、適切ではない。
2→出血により頭蓋内圧が亢進しているため、脳
浮腫の予防・改善のために、頭蓋内の
静脈還流を促進し脳循環を改善させる必要がある。
上半身を30度程度挙上する
セミファウラー位は、効果的である。
3→頭蓋内出血の状態では、安静が必要であり刺激を与えてはいけない。
早期から運動を開始することは大切ではあるが、現段階では適切ではない。
4→
ドレーンの自己抜去ができる状態とは考えにくいため、右上肢に限らず、抑制の必要はない。頻回な観察により、自己抜去を予防する。