傾向と対策
頭部CTのみについての問題はほぼなく、脳血管疾患や頭部の外傷、意識レベルに関する問題と関連付けて出題される傾向があるので、①検査の概要を把握して。脳血管疾患の際の頭部CTの②特徴的な所見を確認しておこう!
よくわかる解説
検査の概要
頭部CTは、被写体の周囲からX線の回転照射を行い、被写体を透過したX線量をコンピュータ処理することで、頭蓋内の断層画像を撮影する検査である。
脳内出血やクモ膜下出血、外傷などの診断に用いられる。
特徴的な所見
・硬膜外血腫では、血腫が硬膜と頭蓋骨の間にできるため、頭部CT上で、特徴的な凸レンズ錠の血腫を認める。
・くも膜下出血の頭部CTでは、脳髄液に血流が混入するため、ヒトデ型の白く描出される高吸収域(HDA)が特徴である。