立位の保持が可能な患者に
グリセリン浣腸120mLを実施することになった。正しいのはどれか。
1→適度な腸蠕動運動を促すためには、
浣腸の温度は体温よりも少し高い38~40度前後が最適である。
低い温度の
浣腸は抹消血管を収縮させ、
血圧の上昇や寒気などを引き起こす原因となる。
2→
浣腸を実施する際の適切な
体位は左
側臥位である。
立位で
浣腸を行うことは腸穿孔の危険があるため
禁忌である。
3→
浣腸の際のカテーテルの挿入の深さは5~6cmが適切である。
S状結腸を損傷する危険性があるため、10センチ以上は挿入するべきではない。
4→口呼吸をすることで腹圧が低下し肛門括約筋が弛緩するため、患者に口呼吸を指示しタイミングを合わせてカテーテルを挿入する。
5→
グリセリン浣腸の注入速度は、50mlを15秒程度の時間をかけて実施するのが望ましい。
急速に注入すると、刺激により浣腸液のみが排出されてしまう可能性がある。