Aさん(48歳、男性)は、右眼の視野に見えにくい部位があることに気付き眼科を受診した。暗い部屋で見えにくいことはない。頭痛や
悪心はない。Aさんの疾患を診断するのに必要な検査はどれか。2つ選べ。
1→脳波検査は
てんかんや
意識障害など、脳の電気活動に異常が疑われるときに検査される。
Aさんは右目だけの症状であることから、
てんかんが原因の視野狭窄とは考えられないため、脳波検査は必要がない。
2→
色覚検査は色覚に異常を持つ者を検出するための検査である。
Aさんについては色覚に関係する情報はとくにないため、ここでの必要性はない。
3→Aさんは右目に
視野欠損を訴えていることから、
緑内障や
網膜剥離などの疾患が疑われる。
そのため眼圧を測定することが必要である。
4→Aさんは右目に
視野欠損を訴えており、
網膜剥離や
緑内障などの眼疾患が疑われる。
眼底検査によって
網膜や、
視神経乳頭、
脈絡膜を観察するのは適切である。
5→
眼球運動検査は、眼筋麻痺により眼球運動が制限されて眼球に偏位が生じた場合などに使用される。
Aさんには眼球運動に異常を認めるような情報はなく、
眼球運動検査は必要がない。