第106回看護師国家試験 午前63

1→風疹に免疫のない妊婦が罹患してしまうと、風疹ウイルスが胎児に感染し、先天性風疹症候群と呼ばれる白内障や難聴、心奇形などの症状を発症する恐れがある。

2→妊娠中に性器ヘルペスに感染すると、胎児にも感染してしまい、新生児ヘルペスを発症する可能性がある。
新生児ヘルペスは皮疹や肝腫大、発熱、呼吸障害などの症状を呈し、後遺症を残したり、死に至る場合もあるため注意が必要である。

3→妊娠中にトキソプラズマに感染すると、流産や死産の原因になる場合がある。
また、胎児に感染が及んだ場合は脳などの中枢神経系の障害や、視力障害を引き起こす可能性がある。

4→妊婦が性器クラミジアに感染すると、産道感染することにより新生児が結膜炎を発症しやすく、失明に至る場合もある。