食道癌(しょくどうがん)

食道癌は、頸部、胸部、腹部からなる食道に発生する癌のことで、胸部食道に好発する。

傾向と対策

食道癌の①好発部位②治療③術後合併症について把握しておこう。

よくわかる解説

好発部位

食道癌は、頸部、胸部、腹部からなる食道部分に発生する癌のことであり、その半数は胸部食道に好発する。
危険因子としては飲酒と喫煙、熱い飲食物が原因となることが判明している。


治療

日本における食道癌では、90%が扁平上皮癌で放射線感受性が高い為、放射線療法治療だけでなく、抗癌剤を併用した化学放射線治療が行われていて、治療成績が良い。
放射線治療の場合は6週間前後の治療が行われ、抗癌剤を併用した化学放射線治療の方が、治療成績が良いとされている。


術後合併症

食道癌の根治手術後にはダンピング症状や逆流誤嚥嗄声、息切れなどが生じやすい。
食道癌根治手術では手術時に反回神経を損傷してしまう危険性が高く、半回神経麻痺による嗄声が観察されることがある。

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