ダンピング症候群(だんぴんぐしょうこうぐん)

ダンピング症候群は、食物が消化されることなく小腸に流れ込む病状

傾向と対策

ダンピング症状を合併しやすい①手術と、②主な症状③食事の工夫をおさえておこう!

よくわかる解説

ダンピング症候群

ダンピング症候群は、胃切除や食道切除の特徴的な術後合併症である。摂取した食物が急激に小腸へと流れ込むことにより、体液が腸管内に移行して循環血液量減少や低血糖症状が起こる。

主な症状は、動悸、めまい、冷汗、顔面紅潮、全身倦怠感、下腹部痛を伴う下痢などである。


食事の工夫

・術後の食事で1回量が多いと、ダンピング症候群を起こしやすくなるので、予防のために、分割食(6~8回に分けて食べる)にして少量ずつ摂取するようにする。
・炭水化物は糖分を多く含み血糖値を上げ、ダンピング症候群をおこしやすいため、炭水化物を中心とした食事は勧めない。
低血糖症状が生じやすい為、血糖値が安定するまでは、2〜6時間ごとに血糖を測定する。


ちなみに...

食後30分以内に起こる早期ダンピング症候群(主な症状は、顔面紅潮、毎食後の下腹痛や下痢、全身倦怠感など)
と、
食後2〜3時間で起こる後期ダンピング症候群(主な症状としては、食後2~3時間の低血糖状態)とがあるが、特に国試で問われた問題は無い。

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