経尿道的前立腺切除術(けいにょうどうてきぜんりつせんせつじょじゅつ)

経尿道的前立腺切除術は、前立腺肥大症における代表的な手術療法である。

傾向と対策

経尿道的前立腺切除術の適応となる①疾患や、②術後の観察ポイントについて整理しておこう!

よくわかる解説

疾患

経尿道的前立腺切除術は、前立腺肥大症の外科治療の一つで、肥大した前立腺移行領域を内視鏡で切除する手術である。


観察ポイント

経尿道的前立腺切除術後は、出血による尿道閉塞の予防と尿量の正確な測定のために尿道にバルーンカテーテルが留置される。
留置カテーテルを挿入した刺激が原因で、強い尿意などの膀胱刺激症状いきみ感、便意感、尿意感、間欠的な尿道痛)が発生しやすい。


退院指導内容

退院指導では、以下の内容を指導する。
1)水分摂取を促す-----尿の流出を良くし尿路感染を防止するため。
2)便秘を予防する-----強くいきむことで下腹部に力がかかりすぎると前立腺から出血する可能性があるため。


前立腺癌

ちなみに、直腸診で石のような固さの前立腺を触知する前立腺癌では、前立腺と精囊をすベて切除する前立腺全摘除術が標準手術療法となる。

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