選択的セロトニン再取り込み阻害薬(せんたくてきせろとにんさいとりこみそがいやく)

選択的セロトニン再取り込み阻害薬は、パニック障害、うつ病など疾患に対する治療効果が期待できるが、消化器への副作用症状もある。

傾向と対策

SSRIの①対象疾患②作用③副作用を押さえておこう。

よくわかる解説

パニック障害うつ病などは脳内の伝達物質のセロトニンなどの働きが不調になることにより脳の機能不全が起こり、症状があらわれる。
神経伝達物質は神経前終末へ再取り込みが行われているが、その再取り込みを阻害することで伝達に使える神経伝達物質の量を増やすことができる。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬は、セロトニンの再取り込みを阻害する薬剤であり、シナプス間隔の濃度を上昇させることが可能な薬剤である。

パニック障害うつ病などは、脳内の伝達物質であるセロトニンなどの働きが悪くなることにより脳の機能不全が起こり症状が出現する。SSRIを使用することで、これらの疾患に対する治療効果が期待できるが、消化器への副作用症状が多く報告されている。

SSRIは開始後、徐々に増量しながら効果を得ていく薬剤で、効果発現まで1~2週間はかかる。
SSRIには副作用として、便秘や排尿障害、胃部不快感、吐気、嘔吐、口渇など抗コリン作用が認められるが、三環系抗うつ剤に比べるとその作用は弱いとされている。
中断、減量に際して中断症候群(幻聴、めまい、耳鳴り、ふらつき等)が起こる可能性があり、医師の指示に従うべきである。

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