パニック障害(ぱにっくしょうがい)

パニック障害は精神科領域の心因性疾患の一種で、予期せぬ強い不安発作に呼吸困難、めまい、心悸亢進、冷汗、四肢の痺れなどを伴う症状が繰り返し発症することを特徴とする。

傾向と対策

パニック障害の②治療と、その②治療薬剤の副作用について把握しておこう。またどのような
③症状があるのか、患者への④対応方法についてもおさえておこう

よくわかる解説

パニック発作は、心因性疾患の一種であり、強い不安感を主訴とする疾患である。
エレベーターなどの閉鎖的な空間や、時には道端で突然強いストレスに襲われて、呼吸困難やめまい、動悸、ふるえ、発汗、窒息感、胸痛などの自律神経症状と強い不安感が発作的に生ずる。脳内の伝達物質であるセロトニンの働きが不調になることで、脳の機能不全が起こるために症状が発現すると考えられている。
パニック障害の確定診断の検査はなく、補助的な検査として、PDSS(パニック障害重症度評価尺度)などの心理検査が用いられる。
治療薬には選択的セロトニン取り込み阻害薬(SSRI)が使用される。SSRIの副作用には吐気や嘔吐、下痢などの消化器症状が多く報告されている。
認知行動療法や曝露法などの心理・社会的支援が必要となる。
例)
「エレベーターの中で息が止まる」ように感じたことがまた起こるのではないかという歪んだ認知から生じる予期不安を、患者とともに確認し、感情や行動の修正方法を話し合う認知行動療法で、認知の歪みを解消し対処方法の獲得を目指す。

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