アミラーゼ(あみらーぜ)

アミラーゼ(AMY)は膵液や唾液に含まれる消化酵素の一種で、膵炎などの時に上昇する指標。

傾向と対策

アミラーゼは、重要な消化酵素です。①働きと分泌器官、どのような疾患の②指標については確実に覚えておこう。

よくわかる解説

働きと分泌器官

アミラーゼ(AMY)は主に膵臓から分泌され、膵液や唾液に含まれる消化酵素の一種で、でんぷんなどの糖を分解する働きがある。


膵臓以外にも、睡液腺、耳下腺から分泌され、血液に混じった状態で全身を回った後に、腎臓でろ過され、尿に排泄される。


指標

主に膵炎など膵臓の障害によって血清や尿中のアミラーゼ高くなるので、膵臓疾患などの診断に用いられる指標となる。
正常値
血清アミラーゼ:40~130IU/L。
尿中アミラーゼ:(随時尿)60~800U/L程度。

急性膵炎では、血清アミラーゼ、尿アミラーゼの濃度が著しく上昇するため、異常高値を確認した際には背中に痛みがないかどうかやCT検査を行う。


出題例

内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)の合併症には急性膵炎があるので、検査後の合併症の有無の確認にアミラーゼ値の確認が必要となります。
(第105回国家試験 午後44にて出題)

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