次の文を読み〔午前問題115〕、〔午前問題116〕、〔午前問題117〕の問いに答えよ。
生後1日の女児。在胎39週5日、正常
分娩で出生した。出生時体重3,300g。今朝の観察では体重3,150g。体温37.0℃。
呼吸数50/分。心拍数140/分。顔面に少量の点状出血、少量の性器出血と暗緑色の便が多量に見られる。
〔午前問題117〕
生後5日。体重3,150g。血清総
ビリルビン12mg/dL。排尿8回、排便5回。白色の
眼脂が少量見られるが眼瞼
結膜の
充血はない。母乳のみを哺乳している。翌日、退院を予定している。必要な処置はどれか。
1→生後5日で血清総
ビリルビン12mg/dlは生理的
黄疸の範囲内であり、光線療法は適応とならない。
光線療法が適応になるのは血清総
ビリルビンが18mg/dl以上のときである。
2→身長は急激に増えたり減ったりするものではないため、優先される処置ではない。
3→
眼脂が少量みられているが、新生児期に白色の
眼脂を少量認めることは珍しいことではないため、正常範囲内と考えてよい。
4→
母乳栄養には
ビタミンKの含有量が少なく、頭蓋内出血をきたす可能性があるため、
ビタミンKの投与が必要である。
日本小児科学会では、生後3ヶ月までの期間に週1回の投与を推奨している。