58歳の男性。腹痛と
腹部膨満感とを主訴に救急外来を受診した。来院時の立位腹部エックス線写真を示す。この患者の症状として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1→
下血は肛門から血液が排出されることをさす。
大腸
がんや潰瘍、ポリープなどで観察される。
2→写真は
イレウスの腹部X線写真である。
イレウスの時に見られるニボー(鏡面形成像)が特徴的であり、腹痛や吐気、嘔吐などの症状は
イレウスによるものと考えられる。
3→
尿閉は
尿路の異常のために排尿が行えなくなった状態である。
前立腺肥大や
膀胱の神経障害、薬の副作用などが原因で観察される。
4→振戦は抑制のきかない不随意のふるえである。
パーキンソン病などで観察される。
5→写真は
イレウスの腹部X線写真である。
排ガスや排便の停止は
イレウスに特徴的な症状として知られている。