26歳の男性。オートバイの転倒事故で第6
頸椎レベルの頸髄損傷と診断された。入院時の患者の状況で正しいのはどれか。
1→外出血は観察されなくても、頚髄を損傷しているので
神経原性ショックが生じる可能性がある。
外出血から予測されるのは
出血性ショックである。
2→第6頚髄損傷では、それ以下の支配領域の感覚と運動機能が消失する。
頭部から頸部周辺の神経支配は第1〜5頸髄であるため、頸部周辺の運動、感覚は保たれる。
3→
脊髄神経の障害は不可逆的であり、一度損傷されてしまうとその機能が再生することはない。
初期治療を適切に実施することで麻痺範囲の拡大を防ぐことが可能である。
4→第6頸髄損傷では、
横隔膜を支配している頸髄(第3〜5)の損傷はないため、呼吸障害は発生しない。
5→
脊髄が損傷すると、それ以下の支配領域の感覚と運動が消失する。
排尿
反射中枢は仙髄にあるため、排尿障害を生ずる。