第99回看護師国家試験 午前73

1→総頚動脈は頸動脈三角で触知可能であり触れやすい。
橈骨動脈や上腕動脈での触知が難しいなど血圧低下時に用いられる。

2→外腸骨動脈は下腹壁動脈を分岐した後に大動脈となる。
深部を走行する動脈であるため、体表から触れることは出来ない。

3→橈骨動脈は手根掌側橈側の浅層を走行するため触れやすく、一般的に脈拍測定に使用される。

4→大腿動脈は鼠径部で触知が可能である。
体表にある動脈としては総頚動脈の次に太い動脈である。
橈骨動脈で脈拍を触れることが出来ないが、大腿動脈では触れる、という場合の血圧はおよそ60〜80mmHg程度である。

5→足背動脈は足背で触知可能な動脈であり、術後の深部静脈血栓症を観察する際などに使用される。