1→
褥瘡の予防:クッションで圧迫を分散させるのは有効ですが、この図のAの位置(足底近く)に入れるクッションの主目的は尖足防止です。
2→尖足(せんそく)とは、足先が下向き(足底側)に曲がってしまう状態で、長期臥床しているとアキレス腱が短縮して起こりやすいです。足底を支持するようクッションを挿入することで尾底側への引き込みを防ぎ、尖足を予防します。
3→
腓骨神経麻痺の予防:
腓骨神経は膝外側の
腓骨頭部あたりで圧迫を受けやすいため、
外旋位・圧迫回避がポイントであり、このクッションの位置では主に足底支持なので直接的な
腓骨神経部の圧迫防止とは異なります。
4→
深部静脈血栓症の予防:
深部静脈血栓症(
DVT)の予防には弾性ストッキングやフットポンプ、
早期離床などが中心で、クッションによる足底支持は直接的な予防策ではありません。