Aさん(50歳、女性、会社員)は、職場で激しい頭痛を訴えて倒れ、意識を失って、救急搬送された。
救命救急センター到着時の
バイタルサインは、体温36.7℃で、
呼吸数20/分、
脈拍88/分、
血圧168/88mmHg、経皮的動血酸素和度(
SpO2)98%(room air)であった。閉眼していたので、大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼して眠り込んでしまう。
Aさんの意識レベルは、
ジャパン・コーマ・スケール(
JCS)で評価するとどれか。
1→普通に声をかけただけで目を開ける場合がII-10です。Aさんは普通の声では反応していません。
2→大声で呼びかけると目を開けるけど、また眠ってしまう状態はII-20にあたります。今回のAさんにぴったりです。
3→痛みを与えたときに手で払いのけるだけで目を開けないのがⅢ-100です。Aさんは大声で目を開けたので違います。
4→痛みに顔をしかめるだけで目を開けないのがⅢ-200です。これも今回とは違います。