多発性骨
転移がある
終末期の
大腸癌患者(53歳、女性)が、外科病棟から
緩和ケア病棟に夫に付き添われ転棟してきた。
転棟時の申し送りについて、
緩和ケア病棟の看護師が外科病棟の看護師から収集する情報で最も優先すべきなのはどれか。
1→
緩和ケアは症状をコントロールし
QOLを改善することを目的としており、
疼痛コントロールの状況は
QOLに影響するため、優先して情報収集を行う。
なお、
WHOは、
緩和ケアを「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確な
アセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、
QOLを改善するアプローチ」と定義している。
2→転棟時に、自宅の住居環境の情報収集をする必要性はあまりない。
3→
終末期において、大腸
がんの術式の情報を得るのは優先度が高いとはいいがたい。
4→夫の面会頻度は最も優先すべき情報ではない。