1→
クエン酸は
トロンビンの活性化を抑える作用を有するが、除去することはない。
2→
プラスミンは線溶に重要な因子であり、凝固した血液を溶かす作用を有する。また、
クエン酸では除去されない。
3→凝固因子の活性には
カルシウムイオンが大きな役割を果たしている。
クエン酸は
カルシウムイオンと結合して凝固因子の活性化を止める作用を有している。
現在では
クエン酸の結晶が使用されることはなく、血算試験ではEDTA-2KもしくはEDTA-2Naが使用され、凝固系の検査においては
クエン酸ナトリウムが抗凝固剤として使用されている。
4→
クエン酸はNaと結合して既に
クエン酸Naを形成しており、血液中の
ナトリウムは除去されない。
5→フィブリノーゲンは凝固因子が活性化することにより
フィブリンとなり血液凝固が完成する。
クエン酸は凝固因子の活性化を抑制する作用をもつため、間接的にフィブリノーゲンが
フィブリンになる反応を抑制しているが、除去はしない。