Aさん(52歳、男性、独身)は、銀行員。切除不能の
大腸癌と診断され、外来で
抗癌薬の
点滴静脈内注射を受けることになった。Aさんは「治療を受けながら仕事を続けたいのですが、どうすれば良いか教えてください」と外来看護師に相談した。
外来看護師が行うAさんへの助言で最も適切なのはどれか。
1→Aさんは仕事を続けたいと話しており、現在の部署で治療と両立して仕事が可能かどうかについては言及していないため、部署の変更を助言するのは早計であり、優先度は低い。
2→外来で
化学療法を実施する場合は、患者が自分自身で副作用への対応をする必要がある。
抗
がん剤を使用することによる副作用は予め予測可能であり、看護師は予想される副作用とその対処法を患者へ指導する必要がある。
副作用が出てから対処法を考えるのでは遅い。
3→仕事を継続しながらの治療が可能であるかどうかについては、病気の進行や副作用の出現度と、仕事の内容など会社でなければわからない情報をもとに、会社と患者が相談して判断を下すことになる。そのため、まずは会社の健康管理部門に相談し、制度の確認を行った上で現実的な計画を立てることが望ましい。
4→有給休暇がどの程度あり、どのように使用するかについては患者本人と会社が相談して決めることである。