点滴静脈内注射(てんてきじょうみゃくないちゅうしゃ)
点滴静脈内注射とは、注射方法の一つで、静脈内に留置した注射針から薬剤を少量ずつ投与する方法のこと。
傾向と対策
小児やせん妄状態の患者への①実施上の注意点をおさえておこう!
また、点滴の②1分間の滴下数を問われる設問もあるため、計算方法をマスターしておこう!
また、点滴の②1分間の滴下数を問われる設問もあるため、計算方法をマスターしておこう!
よくわかる解説
実施上の注意点
点滴静脈内注射は、ワンショットで薬液を注入する静脈注射とは異なり、約50ml以上の薬液を時間をかけて(指示された時間で)投与する。
刺入部周囲の発赤や腫脹、疼痛は、注射液の血管外漏出が疑われるため、直ちに注入を中止、抜針する必要がある。
点滴静脈内注射で抗がん剤を投与している場合に血管外漏出すると、潰瘍形成や皮膚壊死が起こる。ただちに注入を中止し、医師に報告し指示を仰ぐ。漏れた部分を挙上し、刺入部を冷やして漏れた抗がん剤が広がらないようにする。
1分間の滴下数
一般に成人用輸液セットは、1ml=20滴、小児用の輸液セットは、1ml=60滴である。
点滴の1分間の滴下数の計算方法は次のとおりである。
①まず1時間当たりの輸液量を計算する
輸液量(ml)÷時間
②次に1分当たりの輸液量を計算する
1時間当たりの輸液量(ml)÷60分
③1分間の滴下数を求める
1分当たりの輸液量m(ml)×20滴/㎖
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